子宮全摘出手術について⑥

子宮全摘出の手術について

今回の手術で一番イヤだったのが手術が終わって目が覚めてから翌日の朝までです。

病室に戻って暫くすると妹と娘と会話ができるようになりました。

傷口の痛みは特に感じなかったのですが中途半端に麻酔が効いているような状態が続き、ふっと眠りについては起きるという状態が続きました。

子宮全摘出手術は腹腔鏡で早ければ1~2時間で終わるのですが、私の場合は癒着が酷く5時間近くかかったそうです。なかなか終了のお知らせが来なかった為3時間が経過した時点で心配した妹が手術室がある階まで確認に行ってくれました。

時間はかかりましたが手術自体は無事に終わった為、家族は帰宅し私は一人で休むことに。

点滴に繋がっている押すと痛み止めが出る小さな装置を渡され、痛みがなくても定期的に押すように言われました。ずっとウトウトしていたのですが思い出した時には押しました。

ここから徐々に気分が悪くなっていきます。まずは寒気。定期的に看護師さんが様子を見に来てくださるので電気毛布で包んでもらいました。血圧も高くなり吐き気もありました。何も食べていないので吐くのは胃液だけだったのですが何度も突然激しい吐き気に襲われたのが一番つらかったです。

他にも尿道に入った管や静脈血栓症予防の為に両足に装着されたフットポンプが足を締め付けて緩めてを繰り返す時に鳴るシュコーという音が不快でした。

ただし尿道に入れられた管は数時間もすると慣れてさほど気にならないようになります。

また静脈血栓症予防には弾性ストッキングを履くのが一般的なようです。私の場合はホルモンバランスが乱れてからずっと謎の皮膚疾患に悩まされていて湿疹や乾燥で足の皮膚が何か所もボロボロになっていたのでフットポンプの使用になりました。

翌日までは水を飲むこともできなかったのですが、介助サービスの方がいらしてベッドに寝たまま口の中をすすぐ手伝いをしてくれました。これはとてもありがたかったです。

麻酔がなかなか抜けずに嘔吐するのは手術時間が長かったからなのか、体質なのか、理由は分かりません。よくお酒をたくさん飲む人は麻酔が効きにくいと聞きますが私はお酒が全く飲めないので逆に効きすぎたのかもしれません。

ちなみに私の母はもっと大きな手術を複数回受けているのですが、毎回、目覚めた後はすっきりとしていてこのような不快な状態になったことは1度もないそうです。

夜中も細切れな睡眠と嘔吐が続きました。感覚的には1分ごとに目覚めていたような感じでしたが今思えば回数的には数十分に1回だったのではないかと思います。

 

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